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PBP2023レポート④ : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)
【PC1:VILLANES-LA-JUHEL~PC2:FOUGERES】
むくり。目を覚まして時刻を確認すると6:00ちょうど。あと10分寝れそうな気はするが、ここで二度寝するとがっつり寝過ごしてしまう可能性がありますね…ということで少々早いけど起床する。出走直前の仮眠時間とあわせると大体約5時間弱。社畜ちょっと忙しい社会人の一日の睡眠時間とほぼ同じと考えたらまぁ、辻褄は合っているだろう。なるべく音を立てないようにそそくさと仮眠所を後にし、歯磨きと洗顔をちゃちゃっと済ませ(こちら側のトイレは綺麗でかつ人も全然いない人権仕様だった)、朝ごはんに補給食として持ち運んでいたスローバーと羊羹をいくつかmgmgしながら駐輪場に向かう。気温は15℃程度か。これくらいなら私としては防寒具は不要だが、日本と違い日が昇るまではあと1時間弱あるため反射ベストは着用する。少しTwitterを確認し、友人達(大学のサイクリング部時代の同級生達)の応援LINEに返事をしつつ、予定通り6:40にリスタートをきる。さて、今日のノルマは280km先のSaint-Nicolas-du-Pelemまでか。天気は晴れ予報。今日も一日がんばるぞい。
出発して早々、道沿いに牛たちが放牧されている風景が目に入る。少々肌寒いと感じる外気温と相俟って、まるで早朝の高原にいるかのような清々しさだ。
そんな爽やかな気分で走っていると、これまたすぐに大規模なエイドステーションがあったので折角だし立ち寄ることにする。ウィンナーが挟まれたバゲットとオランジーナを注文しむしゃむしゃしていると(確かあわせて5€もしなかったはず。PCより断然安い)、tessyさんがやってこられたので再会のご挨拶。私より1時間後の出走なのに随分とお速い…と思っていたところ、眠気も大丈夫そうなのでスタートから仮眠無しでこのまま1スティントでルデアックまで行かれるとのことだった。なるほどね。
ゴール後の無事の再会をお互いに祈りつつ、食事を終えたのでリスタートを切る。日もだいぶ上がってきたしもう大丈夫だろうということで反射ベストはここで脱いでおく。道中の喫茶店で一息つきつつトイレも済ませ、特に危なげなくPC2のFOUGERESにこれまた計画通り10:50頃に到着。ブルベカードにスタンプを押してもらい、ボトルに水だけを補充して10分程度で離脱する。
【PC2:FOUGERES~PC:3TINTENIAC】
さて、灼熱地獄の始まりである。伝え聞いていた通りフランスは街と街の間は本当に森か草むらか放牧地しか存在せず、あー、一面のクソミドリ空調の効いたコンビニや飲食店等の気の利いた建造物どころか日差しを遮ってくれる木陰も限られる道のりとなっている。そして12:30現在、サイコンはもう既に30℃を示している。さらに言うとフランスの気温のピークは17:00±2時間である。こりゃおそらく34℃くらいまで上がるな…あついしぬと心の中で繰り返しボヤきながら水を被りつつ強度を上げ過ぎないように走る。こちとら5℃~25℃を想定した装備である。僕の中の藍染惣右介が「いつから"地球"温暖化の影響を受けているのが日本だけだと錯覚していた?」とドヤ顔で語りかけてくる。次回以降参加される方は、持ち込む荷物は増えてしまうが『5~25℃』と『15~35℃』対応のウェアのセットを両方用意していくことをオススメする。
あまりの暑さにこりゃあ辛抱たまらん!というタイミングでPCのあるTINTENIACの街に入る。空調が効いていそうなケバブ屋で昼食がてらハンバーガーを食べつつ身体をいったん冷却し(味・価格共に可もなく不可もなくと記憶している。トイレは借りれなかった。残念)、我ながらドン引きするレベルで計画通りの時刻である14:20にPC3へ到着した。ここは先ほど食事を済ませたばかりでもあるので、スタンプをもらった(おしゃれなポストカードも三枚渡された)後はトイレを借りてボトルに給水だけ済ませ(頭から水も被った。気分はまさに文鳥)、15分程度で早々に離脱した。
【PC:3TINTENIAC~WP2:Quedillac】
この区間は25kmと距離は非常に短いが、何せ灼熱地獄である。更にスタートから350kmを超えてきたこともあり、途中でまとまった仮眠を取らずに走り続けている人も多いせいか、いわゆる『ゾンビ』と化している走者が目につき始めてくる。そうなるとやはりそれに比例して道端の木陰の芝生の上で仮眠する人の数も増え始めてきた(流石にうつ伏せになっている人には「Are you OK?」と声を掛けてしまった。結果的には「OKOK」とのことでただ昼寝していただけだったようだが、マジで紛らわしいからせめてあおむけで寝て欲しい)。なお、道端で寝る行為が見逃されているのはいかにフランスといえどもPBP中だけの特別なことのようであり、平時であれば容赦なく警察沙汰になるとのことである。言うまでもなく、このノリを帰国後の日本に持ち込むことは言語道断であることは強調しておく。
そして15:35にWP2のQuedillacに到着。ここでもやはりトイレと給水と水浴びのみ済ませ、さっさとリスタートを切る。
【WP2:Quedillac~PC4:LOUDEAC】
ええい、暑い!…とまぁ、この区間はひたすら暑かった記憶しか無い。サイコンの表示は34℃を示している。これもう日本と殆ど変わらないじゃん…。それ以外では途中の街で教会の鐘が鳴っていることに改めて異国情緒を感じたことくらいだろうか(日本で寺社仏閣で鐘が鳴るの、大晦日くらいですからね)。しかしこのコース、本当に私設エイドで食料や水が補給できないと難易度が激変するだろうな、特にこの高温環境だと…。と、日本の自販機やコンビニといった存在に思いを馳せていたことはよく覚えている。アイスが食べたいよ…。
そんなこんなで何とか焼き殺されることなくPC4のLOUDEACに18:30に到着。きっかり計画より30分早く到着することができた上に、本当にたまたまであるが給水&ドロップバッグ設置場所の近くに駐輪することができたのはナイスプレイであった。
さて、ここでのタスクは非常に多い。
・ブルベカードに押印
・ドロップバッグにアクセスし、補給食やライト類、モバイルバッテリーの補充と給電および交換
・シャワー&着替え
とりあえずまずはスタンプを押してもらいに行き、例によって即座に「日本人のための荷物置き場はどこか?」とフランス語で記したスマホの画面を見せる(おそらく『ドロップバッグ』は和製英語で通じないだろうと思ったため)。英語を話せるスタッフに場所を教えてもらい荷物から着替えとタオルとシャンプーセットを取り出す。スマートウォッチやライトを、重くて流石に持ち歩く気にはなれない大型モバイルバッテリーで充電しながらシャワールームに向かった。受付でお金を払い「確かにこれは使う気になれないな…」としか思えない紙タオルを手渡され、脱衣所に向かう…が、とにかく蒸し暑い。まさにちょっとしたサウナの様相を呈していた。まぁ、それでも汗を流して新しい服に着替えたら大分不快指数も下がるだろう。テルマエ・ロマエ♪と前向きに考えつつシャワールームへ。(テルマエ・ロマエはイタリアなんだよなぁ)
ここのシャワールームもやはり部活終わりの学生さんが使うような設備だったが、お湯はしっかり出るのでそれ自体は特に悪くはなかった。汗を流し人権を取り戻しつつ着替えも済ませ(脇にデオドランドスティック、股間に皮膚保護クリームを塗って髭を剃っていたら「ビューティホーランドヌール!」と褒められた。…褒められたのか?)、さっさと外に出る。そうしてまたドロップバッグ保管場所に戻り着替え終わったウェア類などを再度バッグに突っ込み、補給食やモバイルバッテリー等の交換・補充も済ませ再スタートを切る頃には、1時間40分ほどが経過していた。当初の予定では1時間のみの滞在の計画であったのだが、やはりここは時間を喰いますね…。時間効率を考えてここで仮眠する人も多いようであるが、空調設備も無くあまりいい環境とは言えないと聞いていたため、私は次のWPであるSaint-Nicolas-du-Pelemまで行く予定であった。
なお、LOUDEACの街には2023年7月に開業したibisホテルができており、そこで二連泊を抑えていた人も多かったようである。間違いなく争奪戦になるであろうが、可能であれば次回以降参加される方はそこを抑えることを絶対にオススメしておく。シャワーも睡眠もより良い環境で済ませることができ、電子機器類への充電も遥かにやりやすいであろう。きちんとしたベッドで眠れるということで疲労回復の質も段違いのはずである。
というわけで巻いた以上の時間を喰い潰して20:10、計画より10分程度遅ればせながらリスタート。今日のタスクは残り47kmである。
【PC4:LOUDEAC~WP3:Saint-Nicolas-du-Pelem】
日没も近いということで気温も下がりつつあり、そういう意味ではだいぶ走りやすくはなっていた。…というかおフランスの一日の気温変動、いくらなんでも激し過ぎません?ついさっきまで30℃超えていたと思いきや、30分後には20℃台前半まで一気に下がるみたいな、マジでそんな感じである。いや、まぁ、個人的にはありがたいんですけどね…と思いつつ、反射ベストを着込んで前後ライトも点灯させる。ちなみにこの区間、計画表を見ていただくとおわかりいただけるのであるが、全行程の中で二番目に厳しい区間となっている(距離あたりの獲得標高)。まぁ、しかし汗を流し着替えも済ませたあと、気温も20℃台前半とだいぶ快適に走れる環境が揃っていたため、割とハイテンションに走ることができた。5%前後の登坂とダウンヒルをえっちらおっちらと繰り返し(昨日も思ったがPBP名物である、参加者達のテールライトが連なる『ランタン・ルージュ』が幻想的だ)、今日の寝床まであと6kmという場所(Canihuel)で前走者が全員立ち寄る場所に出くわす。大規模な私設エイドかな?と思いきやシークレットコントロール(以下、シークレットPC。事前に知らされない抜き打ちPCのこと。足切りタイムの設定は無いが、ここの通過証跡が無いと認定は得られないので絶対にスルーはできない)であった。「あれ?WPがシークレットじゃないんだ…でも何でこんな次のWPの目と鼻の先に?」とは思ったものの、真相は運営じゃないのでいくら考えてもわからない(ガチの不正防止という説もアリ)。とにかくスタンプをもらって先を急ぐことにする。
シークレットPCから20分足らずで、本日の仮眠場所と決めていたWPのSaint-Nicolas-du-Pelemに到着。やっぱりここがシークレットでよかったのでは…?時刻は23時きっかりで計画より30分押し。当初はPC内レストランで晩御飯を食べてから寝ようかと思ったが、そこはスキップして睡眠時間を確保した方が無難だな…。トイレと歯磨きだけ済ませてそのまま仮眠受付まで向かう。再出発は3:20を予定していたのでその30分前である起床希望時刻を2:50と伝えたところ、「30分単位だ」と言われてしまったため3:00に指定。まぁ、20分もあれば大丈夫だろうと思いながら仮眠所のベッドを案内される。中は暖房が効いていて寒くも暑くもない良い塩梅。これならぐっすり眠れそうだと考えながら、目を瞑る。明日は360kmと全行程で一番長い距離を走る予定だな、ここでどれだけ体力を回復できるかな?…暑くないと良いなぁと考えたあたりで意識がトんだ。おやすみ~。
じかーい、じかい↓
http://gutti0822.livedoor.blog/archives/21641032.html
PBP2023レポート④ : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)
【PC1:VILLANES-LA-JUHEL~PC2:FOUGERES】
むくり。目を覚まして時刻を確認すると6:00ちょうど。あと10分寝れそうな気はするが、ここで二度寝するとがっつり寝過ごしてしまう可能性がありますね…ということで少々早いけど起床する。出走直前の仮眠時間とあわせると大体約5時間弱。
出発して早々、道沿いに牛たちが放牧されている風景が目に入る。少々肌寒いと感じる外気温と相俟って、まるで早朝の高原にいるかのような清々しさだ。
そんな爽やかな気分で走っていると、これまたすぐに大規模なエイドステーションがあったので折角だし立ち寄ることにする。ウィンナーが挟まれたバゲットとオランジーナを注文しむしゃむしゃしていると(確かあわせて5€もしなかったはず。PCより断然安い)、tessyさんがやってこられたので再会のご挨拶。私より1時間後の出走なのに随分とお速い…と思っていたところ、眠気も大丈夫そうなのでスタートから仮眠無しでこのまま1スティントでルデアックまで行かれるとのことだった。なるほどね。
ゴール後の無事の再会をお互いに祈りつつ、食事を終えたのでリスタートを切る。日もだいぶ上がってきたしもう大丈夫だろうということで反射ベストはここで脱いでおく。道中の喫茶店で一息つきつつトイレも済ませ、特に危なげなくPC2のFOUGERESにこれまた計画通り10:50頃に到着。ブルベカードにスタンプを押してもらい、ボトルに水だけを補充して10分程度で離脱する。
【PC2:FOUGERES~PC:3TINTENIAC】
さて、灼熱地獄の始まりである。伝え聞いていた通りフランスは街と街の間は本当に森か草むらか放牧地しか存在せず、
あまりの暑さにこりゃあ辛抱たまらん!というタイミングでPCのあるTINTENIACの街に入る。空調が効いていそうなケバブ屋で昼食がてらハンバーガーを食べつつ身体をいったん冷却し(味・価格共に可もなく不可もなくと記憶している。トイレは借りれなかった。残念)、我ながらドン引きするレベルで計画通りの時刻である14:20にPC3へ到着した。ここは先ほど食事を済ませたばかりでもあるので、スタンプをもらった(おしゃれなポストカードも三枚渡された)後はトイレを借りてボトルに給水だけ済ませ(頭から水も被った。気分はまさに文鳥)、15分程度で早々に離脱した。
【PC:3TINTENIAC~WP2:Quedillac】
この区間は25kmと距離は非常に短いが、何せ灼熱地獄である。更にスタートから350kmを超えてきたこともあり、途中でまとまった仮眠を取らずに走り続けている人も多いせいか、いわゆる『ゾンビ』と化している走者が目につき始めてくる。そうなるとやはりそれに比例して道端の木陰の芝生の上で仮眠する人の数も増え始めてきた(流石にうつ伏せになっている人には「Are you OK?」と声を掛けてしまった。結果的には「OKOK」とのことでただ昼寝していただけだったようだが、マジで紛らわしいからせめてあおむけで寝て欲しい)。なお、道端で寝る行為が見逃されているのはいかにフランスといえどもPBP中だけの特別なことのようであり、平時であれば容赦なく警察沙汰になるとのことである。言うまでもなく、このノリを帰国後の日本に持ち込むことは言語道断であることは強調しておく。
そして15:35にWP2のQuedillacに到着。ここでもやはりトイレと給水と水浴びのみ済ませ、さっさとリスタートを切る。
【WP2:Quedillac~PC4:LOUDEAC】
ええい、暑い!…とまぁ、この区間はひたすら暑かった記憶しか無い。サイコンの表示は34℃を示している。これもう日本と殆ど変わらないじゃん…。それ以外では途中の街で教会の鐘が鳴っていることに改めて異国情緒を感じたことくらいだろうか(日本で寺社仏閣で鐘が鳴るの、大晦日くらいですからね)。しかしこのコース、本当に私設エイドで食料や水が補給できないと難易度が激変するだろうな、特にこの高温環境だと…。と、日本の自販機やコンビニといった存在に思いを馳せていたことはよく覚えている。アイスが食べたいよ…。
そんなこんなで何とか焼き殺されることなくPC4のLOUDEACに18:30に到着。きっかり計画より30分早く到着することができた上に、本当にたまたまであるが給水&ドロップバッグ設置場所の近くに駐輪することができたのはナイスプレイであった。
さて、ここでのタスクは非常に多い。
・ブルベカードに押印
・ドロップバッグにアクセスし、補給食やライト類、モバイルバッテリーの補充と給電および交換
・シャワー&着替え
とりあえずまずはスタンプを押してもらいに行き、例によって即座に「日本人のための荷物置き場はどこか?」とフランス語で記したスマホの画面を見せる(おそらく『ドロップバッグ』は和製英語で通じないだろうと思ったため)。英語を話せるスタッフに場所を教えてもらい荷物から着替えとタオルとシャンプーセットを取り出す。スマートウォッチやライトを、重くて流石に持ち歩く気にはなれない大型モバイルバッテリーで充電しながらシャワールームに向かった。受付でお金を払い「確かにこれは使う気になれないな…」としか思えない紙タオルを手渡され、脱衣所に向かう…が、とにかく蒸し暑い。まさにちょっとしたサウナの様相を呈していた。まぁ、それでも汗を流して新しい服に着替えたら大分不快指数も下がるだろう。テルマエ・ロマエ♪と前向きに考えつつシャワールームへ。(テルマエ・ロマエはイタリアなんだよなぁ)
ここのシャワールームもやはり部活終わりの学生さんが使うような設備だったが、お湯はしっかり出るのでそれ自体は特に悪くはなかった。汗を流し人権を取り戻しつつ着替えも済ませ(脇にデオドランドスティック、股間に皮膚保護クリームを塗って髭を剃っていたら「ビューティホーランドヌール!」と褒められた。…褒められたのか?)、さっさと外に出る。そうしてまたドロップバッグ保管場所に戻り着替え終わったウェア類などを再度バッグに突っ込み、補給食やモバイルバッテリー等の交換・補充も済ませ再スタートを切る頃には、1時間40分ほどが経過していた。当初の予定では1時間のみの滞在の計画であったのだが、やはりここは時間を喰いますね…。時間効率を考えてここで仮眠する人も多いようであるが、空調設備も無くあまりいい環境とは言えないと聞いていたため、私は次のWPであるSaint-Nicolas-du-Pelemまで行く予定であった。
なお、LOUDEACの街には2023年7月に開業したibisホテルができており、そこで二連泊を抑えていた人も多かったようである。間違いなく争奪戦になるであろうが、可能であれば次回以降参加される方はそこを抑えることを絶対にオススメしておく。シャワーも睡眠もより良い環境で済ませることができ、電子機器類への充電も遥かにやりやすいであろう。きちんとしたベッドで眠れるということで疲労回復の質も段違いのはずである。
というわけで巻いた以上の時間を喰い潰して20:10、計画より10分程度遅ればせながらリスタート。今日のタスクは残り47kmである。
【PC4:LOUDEAC~WP3:Saint-Nicolas-du-Pelem】
日没も近いということで気温も下がりつつあり、そういう意味ではだいぶ走りやすくはなっていた。…というかおフランスの一日の気温変動、いくらなんでも激し過ぎません?ついさっきまで30℃超えていたと思いきや、30分後には20℃台前半まで一気に下がるみたいな、マジでそんな感じである。いや、まぁ、個人的にはありがたいんですけどね…と思いつつ、反射ベストを着込んで前後ライトも点灯させる。ちなみにこの区間、計画表を見ていただくとおわかりいただけるのであるが、全行程の中で二番目に厳しい区間となっている(距離あたりの獲得標高)。まぁ、しかし汗を流し着替えも済ませたあと、気温も20℃台前半とだいぶ快適に走れる環境が揃っていたため、割とハイテンションに走ることができた。5%前後の登坂とダウンヒルをえっちらおっちらと繰り返し(昨日も思ったがPBP名物である、参加者達のテールライトが連なる『ランタン・ルージュ』が幻想的だ)、今日の寝床まであと6kmという場所(Canihuel)で前走者が全員立ち寄る場所に出くわす。大規模な私設エイドかな?と思いきやシークレットコントロール(以下、シークレットPC。事前に知らされない抜き打ちPCのこと。足切りタイムの設定は無いが、ここの通過証跡が無いと認定は得られないので絶対にスルーはできない)であった。「あれ?WPがシークレットじゃないんだ…でも何でこんな次のWPの目と鼻の先に?」とは思ったものの、真相は運営じゃないのでいくら考えてもわからない(ガチの不正防止という説もアリ)。とにかくスタンプをもらって先を急ぐことにする。
シークレットPCから20分足らずで、本日の仮眠場所と決めていたWPのSaint-Nicolas-du-Pelemに到着。やっぱりここがシークレットでよかったのでは…?時刻は23時きっかりで計画より30分押し。当初はPC内レストランで晩御飯を食べてから寝ようかと思ったが、そこはスキップして睡眠時間を確保した方が無難だな…。トイレと歯磨きだけ済ませてそのまま仮眠受付まで向かう。再出発は3:20を予定していたのでその30分前である起床希望時刻を2:50と伝えたところ、「30分単位だ」と言われてしまったため3:00に指定。まぁ、20分もあれば大丈夫だろうと思いながら仮眠所のベッドを案内される。中は暖房が効いていて寒くも暑くもない良い塩梅。これならぐっすり眠れそうだと考えながら、目を瞑る。明日は360kmと全行程で一番長い距離を走る予定だな、ここでどれだけ体力を回復できるかな?…暑くないと良いなぁと考えたあたりで意識がトんだ。おやすみ~。
じかーい、じかい↓
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