前回の記事はこちら↓
PBP2023レポート① : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)
【自由日】
むくり。時計を見ると8/18のAM6:30。昨晩シャワーを浴びた後もまたすっかり朝まで熟睡できたようだ。ひとまず時差ボケに苦しめられることは無さそうで良かった。気温は17℃程度と暑熱順化している身には若干肌寒く感じはするが、汗っかきとしては汗をかかずに済むいい塩梅である。これは今日は快適に過ごせるんじゃね?と思いつつ昨日スーパーで購入した朝食をのそのそと食べる。さて今日はどうやって過ごそうかな?と考えているとtessyさんが「おはようございます」と2Fから降りてくる。これから10kmほどランニングしてくるとのこと…マジかよ。コミュ力だけでなくフィジカルおばけなの…?と思いつつ「いってらっしゃい」と見送り。
とりあえず午前中はダラダラと怠惰に過ごしつつ、少しずつ準備も進めましょか…ということでドロップバッグとフロントバッグ、そしてサドルバッグに荷物を整理しつつ入れていく作業を開始。そして以下のことに気付いた。
・おしりセレブ持ってくるの忘れた
・TYPE-Cのケーブルを1本しか持ってきてなかった
・etrex30xの電源が点きっぱなしだった(タイミング不明)
とりあえずランニングから戻られたtessyさんに上記のことをボヤいたところ、「おしりセレブと単三のリチウム電池は多めに持ってきているから譲りますよ」とのことだったのでこれまたありがたく5€で買取させていただくことに。乾電池式の機器はきちんと電池抜いておきましょうね…。また、そのことをTwitter上でも呟いたら15さんからも「おしりセレブ1袋あげるね💗」と連絡がきたのでお言葉に甘えることに。TYPE-Cのケーブルはどこかで調達してくるか…。そんなこんなで各バッグの中身は以下の通りとなりましたとさ。
【ドロップバッグ】
・着替えセット(夏用長袖ジャージ+夏用タイツ+長袖インナー+タオル)×2
・化粧用パフ(掌に仕込むクッション)×6個
・プロテクトJ1を小分けにしたもの×3
・モバイルバッテリー(20000mah×1+10000mah×1+5000mah×2)
・補給食詰め替えセット(スローバー9本+羊羹5個+カルパス10本)×2
・予備ライト(VOLT800+エコノムフォース+VOLT200を各1個)
・予備の単三電池(リチウム電池×2本+エネループ×4本)
・予備の単四電池(エネループ×4本)
・各種予備ケーブル(ライトニング・MICROを各1~2本)
・旅行用シャンプーセット
【フロントバッグ】
・補給食(スローバー9本+羊羹5個+カルパス10本)
・ビニール袋×2
・おしりセレブ×2袋
・ノンアルコールウェットティッシュ
・アミノバイタルプロ×5包
・VAAM(顆粒タイプ)×5包
・野菜タブレット
・胃腸薬
【サドルバッグ】
・雨具セット(上下レインジャケット+テムレス+シューズカバー)
・緊急輪行袋
・歯ブラシセット
・電動シェーバー
・使い捨てメガネ拭き×10包
・綿棒×10本
・タオル
・日焼け止めクリーム(アネッサのゴールド)
・交換用単三電池(リチウム×2本+エネループプロ×2本)
・10000mahモバイルバッテリー
・各種充電ケーブル
・防寒具(初冬用グローブ+ハーフシューズカバー)
・小分けにしたチェーンオイル
あとは普段のブルベと同じ装備を車体に施す形となる。(夏期なので一応Wボトル体制)
そんなこんなであーだこーだとやっていると、宿のオーナーが差し入れとして近くにあるパン屋のパンをもってきてくださった。いわゆるプレーンなフランスパンだったのだがこれが美味い!焼きたてのフランスパンって中はしっとり柔らかくて仄かに甘いんですね…知らなかったそんなの。
そしてお隣りのコテージにも宿泊者がやってきた。英語力堪能コミュ力抜群のtessyさんが早速話掛ける。ふえぇ…コミュ障の自分の残念さが際立つよぉ…。話を聞くに、どうやら彼はタイからのPBP参加者の模様(一時期埼玉県に在住していたこともあり、少しだけなら日本語もわかるとのことだった)。前回も参加し認定完走しており、今回は80時間の部にエントリーしたそうだ。強者かよ~。
そしてそのままお昼ご飯の総菜パンを食べ終わった頃には気温がぐんぐんと上昇してきており、既に外気温は30℃を突破していた。パリ市内まで電車で行ってブラブラしようかと当初は目論んでいたものの、この時点でやる気は完全に消失。しかし、かと言って宿に冷房も無いしな…と思っていたところで、tessyさんとお隣りさんが自転車で少し離れたショッピングモールまで買い出しに行くとのことだったので、自分も付いていくことに。TYPE-Cのケーブルともしリチウム電池があれば買っておきたかったのと、少しでも冷房のある場所で過ごしたかったためである。
そして三人で不慣れな右側通行に四苦八苦しながら(タイも左側通行である。特に左折の処理が本当に厄介に感じた)ショッピングモールに向かい、交代で自転車を見張りながら買い出しに店内へ。お目当てだった高速充電可能なTYPE-Cケーブルも無事に確保することができた(8€くらいだったはず。日本で買うのと変わらない。なお、単三形リチウム電池は途中で寄ったホームセンターや電機屋にも売ってなかった)。
しかし本当に暑い。宿に戻ってきてはみたものの耐えられそうにない気温であった。通気性はあまり考慮されておらずかつ網戸も無い建築構造である。残当と言えば残当である。するとtessyさんがオーナーに「フランスは暑いね」と話をしたところ(オーナーは英語もできるバイリンガル)、スポットクーラーを2Fに設置していただけることに。もうこれがあるのと無いのとでは雲泥の差。語学力、本当に大切ですね…。
そしてこの日の朝に現地入りした15さんとはまいぬ氏と晩御飯を食べに行くべという話になり、tessyさんお勧めのLEON(パリ近郊で展開しているチェーンのレストラン)に行くことに。一駅隣のトラップの街に店があったためそこで合流することにし、とぼとぼと徒歩で向かう。しかし昨日も思ったけどこの近辺、歩行者のことを考えた道造りが全くされていませんね…歩道すら無いのは流石にちょっとどうなの?やっぱり自転車で向かえば良かったな…とか思いつつ、20分くらいかけてお店に到着。するとちょうど15さんとはまいぬさんも自転車に乗って反対側からやってくる姿が見えた。何でも時差ボケ解消(=夜まで寝ないため)のためにヴェルサイユ宮殿を見にポタリングしていたらしい。私の周り、フィジカルおばけしかおらんな?久々の邂逅とお喋りもそこそこに店内に入り、お勧めされたフランス名物のムール貝を注文。「でもぶっちゃけ、俺は別に貝ってそんなに好きじゃないんだよね~。それこそ牡蠣くらいしか今まで美味しいと思ったことはな…ウンッマ!なにこれウンッマ!!」…いや、本当にこんな感じで口に入れた瞬間に声が出ちゃったんですよ。海鮮アレルギーならともかく、そうでない人はマジで食っとけ。とぶぞ?あまりの美味さにパクパクと一瞬で平らげ(+5€で大盛にしとけばよかったと本気で後悔した)、20時過ぎた辺りで店内も混み始めてきたのと流石に二人とも疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまいそうなくらい眠そうだったので、翌日の駅での集合時間を取り決めて(二人とも我々と同じくLA VERRIEREが最寄の場所に泊っている)一旦お開き。tessyさんとそのご友人もちょうど入店待ちだったので挨拶をし、先に宿に戻る旨を伝えて(本当は一緒に食べたかったんですけどね…)またとぼとぼと夜の散歩がてら帰宿。シャワーを浴びた後、クーラーの前で涼みながら気温が下がるのを待ち、この日は0時頃に就寝した。そして気付く。「あ、俺のスタート前受付、今日の14時からだったわ」
まぁ、いいや。おやすみ~。
【前日受付】
この日(8/19)は少々早めにAM6:00に起床。というのも今日はスタート前日受付(私は本当は昨日だったけど)という大きなタスクがあるのだが、その前にまずいったん溜まりに溜まった洗濯を済ませたかったのである。本当は昨日、宿のオーナーに洗濯を頼んでいたのだが、どうやら今まで洗濯機を自分で使ったことが無いというなかなかの亭主関白だったらしく、失敗していたのだ()
というわけでデカイ荷物を担いでえっちらおっちら2km離れた最寄りのコインランドリーへ。ここはAM6:00から開いているということでAM7:00という早朝にも関わらず、それなりに利用者がいた。たまたま清掃にきていたランドリーのオーナーに使い方のレクチャーを受けつつ(これまた英語ができる人で助かった)、洗濯機をガコンガコンと回すことができた。
ちなみに参考までに記しておくと、フランスのランドリーは
・予洗いと本洗いで二回洗濯洗剤を使用する(本洗いだけの洗剤投入でもいい気はするが)
・硬水を使用するため、柔軟剤を使わないとそれなりにカチカチな仕上がりになる
・洗剤は液体であれば、日本の物でも使用OK(粉末だと軟水前提のため少々怪しい)
・水の温度を90℃・60℃・30℃から選べる(90℃は油汚れを落とす時に使うのかしらん?)
となっている。
洗濯機が止まるのを待っている間、妻からLINEで「今起きた、おはよう」と連絡が。おやおや、休日なのに随分健康的な時間に起きてますね、感心感心…と一瞬思ったものの、よく考えたら日本では現在時刻14:30ですね、これ…。そうこうしているうちに洗濯機が止まり、乾燥機も20分ほどかけて全ての工程を終えてからいったん宿に戻る。これでやっと着替えられる…。それにしても昨日も思ったが朝晩と日中の気温差激し過ぎませんかね…自律神経おかしなるでホンマ。そして15さん達と約束していた時間が近付いてきたので、サイクルジャージ姿に着替えて駅に向かう。行きはスタート当日の動線を確認するために電車、帰りはフランスの交通ルールに慣れるために自走するつもりであったためである。また、駅からスタート受付までも約3kmと、流石に歩くとなるとなかなか骨の折れる距離ということもあっての自転車持参である(ちなみにtessyさんは友人達と遅れてスタート受付会場に向かうとのことだったため別行動)。駅に着いて切符の買い方を15さんから教わり(一人でぶっつけ本番だとガチで厳しかった)、電車に乗ってランブイエへ。車内はそこまで混んではいなかったもののそれなりにPBP参加者の姿も。
そして終点のランブイエに到着し、PBP参加者のために切符を入れずともそのまま通過できるよう特別に開放された改札を通って外へ。「おぉ、これがランブイエ…溢れ出るヨーロッパ感…」とアジア人丸出しな感動を胸に抱きつつ受付会場であるランブイエ城の中庭を目指す。少々雨はパラついているが雨具が必要なほどでもなかったので、そのまま気にせず自転車に乗って向かう(そしてヨーロッパの雨は数時間ですぐ止む。本当にすぐ止む)。途中石畳で舗装された、完全にPBPのお祭りムード一色に染まった商店街の中を自転車を押して歩いて通過。その際、『肉でできたパリブレスト』とかいうアムロ・レイもかくやというプレッシャーを放つ存在に爆笑したりした。
さて、受付会場である。とりあえず警備がそれなりにしっかりしてそうな駐輪場に自転車を停め、「フランス人以外はこちら」と案内されている受付コーナーへ。事前情報では日本語ができる現地スタッフがいるとのことであったが、生憎見当たらず。上述した通り私の受付希望申告は昨日の14時だったため、受付のスタッフに小言を言われるか?何か言われたら「ははっ、エクザクトマン!(それな)」で乗り切るか…と思ってはいたものの、それは完全に杞憂だった。何でも事前申請していた受付時刻はもはや関係無く、とりあえず来た人から順に処理する形になっているらしい。事前申告する意味あるんですかね…?受付も無事に終わり道中の案内看板のレプリカ・反射ベスト・ブルベカードが入ったナップザックの中身を取り出して15さんとはまいぬさんとキャッキャウフフと戯れたり、「反射ベストのサイズ、やっぱ日本サイズより1~2回りくらい大きくね?」ということに気付き交換所に並んだりして時間を潰していると(生憎はまいぬさんと私の希望するサイズはもう既に無かった)、ばるさんとさめはるさんの夫妻も受付が終わったらしい。
それじゃあ5人で昼飯食いに行くべ…というわけで、受付時に渡された前後のゼッケンとヘルメット用ゼッケン、リストバンドを装着し駐輪場から離脱。なんでもこれをしないと怒鳴られて出してもらえないらしい。現代人すぐ怒る…ランブイエ城の敷地から出る前にいったん、物販コーナーもある明日のスタート/ゴール会場へ。物販コーナーは個人的に特に目移りするようなものは無かったものの、同じく生郎さん・ちばさん・ばんばんさんの三人組も見かけたのでご挨拶。そして渡されるブリ。これで晴れて私も『ブリ・ブリスト・ブリ』の参加者名簿に名を連ねることになってしまったのである。ばる「荷物無駄に増やしてる…」
ランブイエ城の敷地から出て昼食のお店を探した結果、『ホワイトハウス』というハンバーガー屋に決定。私と15さんはフィッシュ&チップス、他のみなさんは各々ハンバーガーセットを注文。フィッシュ&チップスも美味しく全く不満は無かったが、それ以上にハンバーガーも美味しそうであったため、そっちにしておけばよかったか…?と少し後悔。ちなみにこのお店、アメリカ出身の方が経営されているらしく英語も問題無く通じるようであった。また、ハンバーガーの名称が歴代アメリカ大統領の名が冠されていたのも芸が細かいなと感じた。トランプの名前が無かったのはちょっと面白かった。
腹も満たしたところで宿に戻ろう、ということでばるさん・さめはるさんのサンカンタン宿泊組とは別れ、我々LA VERRIERE組も走り出す。先進国の首都圏のくせに信号無さ過ぎィ!そして大して坂があるわけでもない(いわゆるパリ盆地。坂は少なくそれなりに平坦)割りに、やはり右側通行ということもあってか距離に対して疲労感が強く感じる。っていうか暑い…。想定以上に汗でベッタベタになったこともあり、いったん宿で私服に着替えた後再度15さん達と合流、朝に利用したコインランドリーで共に先ほど着たサイクルウェア(明日も着るつもり)を洗濯することになった。
洗濯も終わり、良い時間だからこのまま晩飯も食べて帰るか…という形になり、ビリヤニ調査隊の業務開始ということで近所のインド料理屋に向かうことになる。店のメニューを見るや否やはまいぬさんが「あれ?ナンがあるぞここ!」と言い始める。そりゃインド料理屋なんだからナンくらい普通あるんじゃね?と思ったが、実はナンは日本だけのメニューであるという事実をここで解説された。し、知らなかったそんなの…。これまたこのお店のオーナーは英語もできる人であったため、15さんが理由を尋ねたところ、どうやら店主の兄弟が東京の赤坂でもインド料理店を開いており、それが理由であるらしい。まぁ、しかし今回はビリヤニ調査業務である。とりあえずチキンとポークビリヤニをそれぞれ1つずつ注文し三人で取り分けることに。うーん、めちゃくちゃ美味しいし偽物だと断言はできない感じだけど、では本物か?と聞かれるとこれまた何とも…という代物であった。
そんなこんなでお互いの宿に戻り、シャワーを済ませる。フランスの夏期の日没は21時なのだが、20時台はまだ暑さ真っ盛り。tessyさんも「友人と晩御飯を食べてくるので少し帰りが遅くなる」とのことなので、2Fのクーラーの前に陣取りながら気温が下がるまで耐え凌ぐことに。その際「友人が作ったパスタを冷蔵庫に入れてますので、どうぞ」と言われていたので、晩御飯としてありがたくいただくことに(実はインド料理屋の時点では全くお腹が空いてなかったため、二口くらいしかビリヤニを食べていなかった)。そしてこれがまた滅茶苦茶美味い。もうこれお金取って良いレベルだろ…。
さて、今日も色々あったがいよいよ明日の夜はPBPの本番スタート。23時ともなると気温もいい塩梅にまで下がってきたし、万全の体制を整えるためにも今日はもう寝よう。おやすみ~
じかーい、じかい↓
PBP2023レポート③ : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)
PBP2023レポート① : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)
【自由日】
むくり。時計を見ると8/18のAM6:30。昨晩シャワーを浴びた後もまたすっかり朝まで熟睡できたようだ。ひとまず時差ボケに苦しめられることは無さそうで良かった。気温は17℃程度と暑熱順化している身には若干肌寒く感じはするが、汗っかきとしては汗をかかずに済むいい塩梅である。これは今日は快適に過ごせるんじゃね?と思いつつ昨日スーパーで購入した朝食をのそのそと食べる。さて今日はどうやって過ごそうかな?と考えているとtessyさんが「おはようございます」と2Fから降りてくる。これから10kmほどランニングしてくるとのこと…マジかよ。コミュ力だけでなくフィジカルおばけなの…?と思いつつ「いってらっしゃい」と見送り。
とりあえず午前中はダラダラと怠惰に過ごしつつ、少しずつ準備も進めましょか…ということでドロップバッグとフロントバッグ、そしてサドルバッグに荷物を整理しつつ入れていく作業を開始。そして以下のことに気付いた。
・おしりセレブ持ってくるの忘れた
・TYPE-Cのケーブルを1本しか持ってきてなかった
・etrex30xの電源が点きっぱなしだった(タイミング不明)
とりあえずランニングから戻られたtessyさんに上記のことをボヤいたところ、「おしりセレブと単三のリチウム電池は多めに持ってきているから譲りますよ」とのことだったのでこれまたありがたく5€で買取させていただくことに。乾電池式の機器はきちんと電池抜いておきましょうね…。また、そのことをTwitter上でも呟いたら15さんからも「おしりセレブ1袋あげるね💗」と連絡がきたのでお言葉に甘えることに。TYPE-Cのケーブルはどこかで調達してくるか…。そんなこんなで各バッグの中身は以下の通りとなりましたとさ。
【ドロップバッグ】
・着替えセット(夏用長袖ジャージ+夏用タイツ+長袖インナー+タオル)×2
・化粧用パフ(掌に仕込むクッション)×6個
・プロテクトJ1を小分けにしたもの×3
・モバイルバッテリー(20000mah×1+10000mah×1+5000mah×2)
・補給食詰め替えセット(スローバー9本+羊羹5個+カルパス10本)×2
・予備ライト(VOLT800+エコノムフォース+VOLT200を各1個)
・予備の単三電池(リチウム電池×2本+エネループ×4本)
・予備の単四電池(エネループ×4本)
・各種予備ケーブル(ライトニング・MICROを各1~2本)
・旅行用シャンプーセット
【フロントバッグ】
・補給食(スローバー9本+羊羹5個+カルパス10本)
・ビニール袋×2
・おしりセレブ×2袋
・ノンアルコールウェットティッシュ
・アミノバイタルプロ×5包
・VAAM(顆粒タイプ)×5包
・野菜タブレット
・胃腸薬
【サドルバッグ】
・雨具セット(上下レインジャケット+テムレス+シューズカバー)
・緊急輪行袋
・歯ブラシセット
・電動シェーバー
・使い捨てメガネ拭き×10包
・綿棒×10本
・タオル
・日焼け止めクリーム(アネッサのゴールド)
・交換用単三電池(リチウム×2本+エネループプロ×2本)
・10000mahモバイルバッテリー
・各種充電ケーブル
・防寒具(初冬用グローブ+ハーフシューズカバー)
・小分けにしたチェーンオイル
あとは普段のブルベと同じ装備を車体に施す形となる。(夏期なので一応Wボトル体制)
そんなこんなであーだこーだとやっていると、宿のオーナーが差し入れとして近くにあるパン屋のパンをもってきてくださった。いわゆるプレーンなフランスパンだったのだがこれが美味い!焼きたてのフランスパンって中はしっとり柔らかくて仄かに甘いんですね…知らなかったそんなの。
そしてお隣りのコテージにも宿泊者がやってきた。英語力堪能コミュ力抜群のtessyさんが早速話掛ける。ふえぇ…コミュ障の自分の残念さが際立つよぉ…。話を聞くに、どうやら彼はタイからのPBP参加者の模様(一時期埼玉県に在住していたこともあり、少しだけなら日本語もわかるとのことだった)。前回も参加し認定完走しており、今回は80時間の部にエントリーしたそうだ。強者かよ~。
そしてそのままお昼ご飯の総菜パンを食べ終わった頃には気温がぐんぐんと上昇してきており、既に外気温は30℃を突破していた。パリ市内まで電車で行ってブラブラしようかと当初は目論んでいたものの、この時点でやる気は完全に消失。しかし、かと言って宿に冷房も無いしな…と思っていたところで、tessyさんとお隣りさんが自転車で少し離れたショッピングモールまで買い出しに行くとのことだったので、自分も付いていくことに。TYPE-Cのケーブルともしリチウム電池があれば買っておきたかったのと、少しでも冷房のある場所で過ごしたかったためである。
そして三人で不慣れな右側通行に四苦八苦しながら(タイも左側通行である。特に左折の処理が本当に厄介に感じた)ショッピングモールに向かい、交代で自転車を見張りながら買い出しに店内へ。お目当てだった高速充電可能なTYPE-Cケーブルも無事に確保することができた(8€くらいだったはず。日本で買うのと変わらない。なお、単三形リチウム電池は途中で寄ったホームセンターや電機屋にも売ってなかった)。
しかし本当に暑い。宿に戻ってきてはみたものの耐えられそうにない気温であった。通気性はあまり考慮されておらずかつ網戸も無い建築構造である。残当と言えば残当である。するとtessyさんがオーナーに「フランスは暑いね」と話をしたところ(オーナーは英語もできるバイリンガル)、スポットクーラーを2Fに設置していただけることに。もうこれがあるのと無いのとでは雲泥の差。語学力、本当に大切ですね…。
そしてこの日の朝に現地入りした15さんとはまいぬ氏と晩御飯を食べに行くべという話になり、tessyさんお勧めのLEON(パリ近郊で展開しているチェーンのレストラン)に行くことに。一駅隣のトラップの街に店があったためそこで合流することにし、とぼとぼと徒歩で向かう。しかし昨日も思ったけどこの近辺、歩行者のことを考えた道造りが全くされていませんね…歩道すら無いのは流石にちょっとどうなの?やっぱり自転車で向かえば良かったな…とか思いつつ、20分くらいかけてお店に到着。するとちょうど15さんとはまいぬさんも自転車に乗って反対側からやってくる姿が見えた。何でも時差ボケ解消(=夜まで寝ないため)のためにヴェルサイユ宮殿を見にポタリングしていたらしい。私の周り、フィジカルおばけしかおらんな?久々の邂逅とお喋りもそこそこに店内に入り、お勧めされたフランス名物のムール貝を注文。「でもぶっちゃけ、俺は別に貝ってそんなに好きじゃないんだよね~。それこそ牡蠣くらいしか今まで美味しいと思ったことはな…ウンッマ!なにこれウンッマ!!」…いや、本当にこんな感じで口に入れた瞬間に声が出ちゃったんですよ。海鮮アレルギーならともかく、そうでない人はマジで食っとけ。とぶぞ?あまりの美味さにパクパクと一瞬で平らげ(+5€で大盛にしとけばよかったと本気で後悔した)、20時過ぎた辺りで店内も混み始めてきたのと流石に二人とも疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまいそうなくらい眠そうだったので、翌日の駅での集合時間を取り決めて(二人とも我々と同じくLA VERRIEREが最寄の場所に泊っている)一旦お開き。tessyさんとそのご友人もちょうど入店待ちだったので挨拶をし、先に宿に戻る旨を伝えて(本当は一緒に食べたかったんですけどね…)またとぼとぼと夜の散歩がてら帰宿。シャワーを浴びた後、クーラーの前で涼みながら気温が下がるのを待ち、この日は0時頃に就寝した。そして気付く。「あ、俺のスタート前受付、今日の14時からだったわ」
まぁ、いいや。おやすみ~。
【前日受付】
この日(8/19)は少々早めにAM6:00に起床。というのも今日はスタート前日受付
というわけでデカイ荷物を担いでえっちらおっちら2km離れた最寄りのコインランドリーへ。ここはAM6:00から開いているということでAM7:00という早朝にも関わらず、それなりに利用者がいた。たまたま清掃にきていたランドリーのオーナーに使い方のレクチャーを受けつつ(これまた英語ができる人で助かった)、洗濯機をガコンガコンと回すことができた。
ちなみに参考までに記しておくと、フランスのランドリーは
・予洗いと本洗いで二回洗濯洗剤を使用する(本洗いだけの洗剤投入でもいい気はするが)
・硬水を使用するため、柔軟剤を使わないとそれなりにカチカチな仕上がりになる
・洗剤は液体であれば、日本の物でも使用OK(粉末だと軟水前提のため少々怪しい)
・水の温度を90℃・60℃・30℃から選べる(90℃は油汚れを落とす時に使うのかしらん?)
となっている。
洗濯機が止まるのを待っている間、妻からLINEで「今起きた、おはよう」と連絡が。おやおや、休日なのに随分健康的な時間に起きてますね、感心感心…と一瞬思ったものの、よく考えたら日本では現在時刻14:30ですね、これ…。そうこうしているうちに洗濯機が止まり、乾燥機も20分ほどかけて全ての工程を終えてからいったん宿に戻る。これでやっと着替えられる…。それにしても昨日も思ったが朝晩と日中の気温差激し過ぎませんかね…自律神経おかしなるでホンマ。そして15さん達と約束していた時間が近付いてきたので、サイクルジャージ姿に着替えて駅に向かう。行きはスタート当日の動線を確認するために電車、帰りはフランスの交通ルールに慣れるために自走するつもりであったためである。また、駅からスタート受付までも約3kmと、流石に歩くとなるとなかなか骨の折れる距離ということもあっての自転車持参である(ちなみにtessyさんは友人達と遅れてスタート受付会場に向かうとのことだったため別行動)。駅に着いて切符の買い方を15さんから教わり(一人でぶっつけ本番だとガチで厳しかった)、電車に乗ってランブイエへ。車内はそこまで混んではいなかったもののそれなりにPBP参加者の姿も。
そして終点のランブイエに到着し、PBP参加者のために切符を入れずともそのまま通過できるよう特別に開放された改札を通って外へ。「おぉ、これがランブイエ…溢れ出るヨーロッパ感…」とアジア人丸出しな感動を胸に抱きつつ受付会場であるランブイエ城の中庭を目指す。少々雨はパラついているが雨具が必要なほどでもなかったので、そのまま気にせず自転車に乗って向かう(そしてヨーロッパの雨は数時間ですぐ止む。本当にすぐ止む)。途中石畳で舗装された、完全にPBPのお祭りムード一色に染まった商店街の中を自転車を押して歩いて通過。その際、『肉でできたパリブレスト』とかいうアムロ・レイもかくやというプレッシャーを放つ存在に爆笑したりした。
さて、受付会場である。とりあえず警備がそれなりにしっかりしてそうな駐輪場に自転車を停め、「フランス人以外はこちら」と案内されている受付コーナーへ。事前情報では日本語ができる現地スタッフがいるとのことであったが、生憎見当たらず。上述した通り私の受付希望申告は昨日の14時だったため、受付のスタッフに小言を言われるか?何か言われたら「ははっ、エクザクトマン!(それな)」で乗り切るか…と思ってはいたものの、それは完全に杞憂だった。何でも事前申請していた受付時刻はもはや関係無く、とりあえず来た人から順に処理する形になっているらしい。事前申告する意味あるんですかね…?受付も無事に終わり道中の案内看板のレプリカ・反射ベスト・ブルベカードが入ったナップザックの中身を取り出して15さんとはまいぬさんとキャッキャウフフと戯れたり、「反射ベストのサイズ、やっぱ日本サイズより1~2回りくらい大きくね?」ということに気付き交換所に並んだりして時間を潰していると(生憎はまいぬさんと私の希望するサイズはもう既に無かった)、ばるさんとさめはるさんの夫妻も受付が終わったらしい。
それじゃあ5人で昼飯食いに行くべ…というわけで、受付時に渡された前後のゼッケンとヘルメット用ゼッケン、リストバンドを装着し駐輪場から離脱。なんでもこれをしないと怒鳴られて出してもらえないらしい。
ランブイエ城の敷地から出て昼食のお店を探した結果、『ホワイトハウス』というハンバーガー屋に決定。私と15さんはフィッシュ&チップス、他のみなさんは各々ハンバーガーセットを注文。フィッシュ&チップスも美味しく全く不満は無かったが、それ以上にハンバーガーも美味しそうであったため、そっちにしておけばよかったか…?と少し後悔。ちなみにこのお店、アメリカ出身の方が経営されているらしく英語も問題無く通じるようであった。また、ハンバーガーの名称が歴代アメリカ大統領の名が冠されていたのも芸が細かいなと感じた。トランプの名前が無かったのはちょっと面白かった。
腹も満たしたところで宿に戻ろう、ということでばるさん・さめはるさんのサンカンタン宿泊組とは別れ、我々LA VERRIERE組も走り出す。先進国の首都圏のくせに信号無さ過ぎィ!そして大して坂があるわけでもない(いわゆるパリ盆地。坂は少なくそれなりに平坦)割りに、やはり右側通行ということもあってか距離に対して疲労感が強く感じる。っていうか暑い…。想定以上に汗でベッタベタになったこともあり、いったん宿で私服に着替えた後再度15さん達と合流、朝に利用したコインランドリーで共に先ほど着たサイクルウェア(明日も着るつもり)を洗濯することになった。
洗濯も終わり、良い時間だからこのまま晩飯も食べて帰るか…という形になり、ビリヤニ調査隊の業務開始ということで近所のインド料理屋に向かうことになる。店のメニューを見るや否やはまいぬさんが「あれ?ナンがあるぞここ!」と言い始める。そりゃインド料理屋なんだからナンくらい普通あるんじゃね?と思ったが、実はナンは日本だけのメニューであるという事実をここで解説された。し、知らなかったそんなの…。これまたこのお店のオーナーは英語もできる人であったため、15さんが理由を尋ねたところ、どうやら店主の兄弟が東京の赤坂でもインド料理店を開いており、それが理由であるらしい。まぁ、しかし今回はビリヤニ調査業務である。とりあえずチキンとポークビリヤニをそれぞれ1つずつ注文し三人で取り分けることに。うーん、めちゃくちゃ美味しいし偽物だと断言はできない感じだけど、では本物か?と聞かれるとこれまた何とも…という代物であった。
そんなこんなでお互いの宿に戻り、シャワーを済ませる。フランスの夏期の日没は21時なのだが、20時台はまだ暑さ真っ盛り。tessyさんも「友人と晩御飯を食べてくるので少し帰りが遅くなる」とのことなので、2Fのクーラーの前に陣取りながら気温が下がるまで耐え凌ぐことに。その際「友人が作ったパスタを冷蔵庫に入れてますので、どうぞ」と言われていたので、晩御飯としてありがたくいただくことに(実はインド料理屋の時点では全くお腹が空いてなかったため、二口くらいしかビリヤニを食べていなかった)。そしてこれがまた滅茶苦茶美味い。もうこれお金取って良いレベルだろ…。
さて、今日も色々あったがいよいよ明日の夜はPBPの本番スタート。23時ともなると気温もいい塩梅にまで下がってきたし、万全の体制を整えるためにも今日はもう寝よう。おやすみ~
じかーい、じかい↓
PBP2023レポート③ : 凡脚週末ローディの戯言 (livedoor.blog)