凡脚週末ローディの戯言

購入した自転車用品や参加したサイクルイベント・ブルベの雑感などを凡脚・非レース勢としての視点からつらつらと

炎上しない程度に頑張ります

2019年12月

【1】GARMIN『Edge530』について

 今年度に入って以降、自転車乗りの間で最も話題になった感のあるプロダクトとして、
GARMINのEdge530およびEdge830を挙げることに異論がある方は殆どいないと思います。
 かくいう私もEdge530(ASIA版)をつい先日購入し、すっかり気に入ってしまっております。
 間違いなく、今年購入した物の中で一番買って良かったものはこいつだと断言できます。

 特に前作のEdge520から大きく改善されたのがバッテリー周りです。
 公称(20時間)を大きく上回るランタイムは大変魅力的であり、私がよく参加しているブルベといったロングライドでの使用にも耐えうる仕様となっています。

 また、それに加えて地図も大幅に強化されており、デフォルトでは地図が入っていなかった(※)前作とは違い、ASIA版であれば最初から日本の全国地図が搭載されています。
 欧米版でも、後から全国地図を簡単に入れることが可能ですので、上述のランタイムの強化と相俟ってロングライドでの使い勝手は大きく向上しています。


※一応、ある程度エリア毎に分割された地図(OSM)を入れることは可能です
image0
200kmブルベ走行直後のEdge530。9時間経過しても約20%しかバッテリーが減っていない


そこで最近よくロングライド界隈で話題となるのが、

「Edge530とetrex30って、結局どちらがロングライド向けなの?」

です。
 そこで本日の記事は、その点に焦点を当てて両機種の比較を行ってみたいと思います。
 これからブルベを始めようと思ってる方や、普段のサイクリングで使用するための地図機能付きサイコン選びに悩まれている方にとって参考となれば幸いです。


【2】GARMIN『etrex30』について

 さて、ここでetrex30について簡単に紹介いたします。
 GARMINが販売しているハンディGPSシリーズは用途毎にラインナップされており、Edgeシリーズはその中の自転車用GPS端末となっています。

 そしてetrexシリーズは登山用にラインナップされているモデルです。
 ですが、メーカー側としてはサイクリングでの使用もある程度想定しているらしく、

・純正オプションに自転車取付用のブラケットが用意されている
ケイデンスおよび心拍センサーとの同期が可能
・およそ登山には不要と思われる、速度関係(現在時速や平均時速)の表示が可能

となっています。
 登山用ということで作りは非常に堅牢であり、電子機器としての信頼性もEdgeより高く、乾電池(単三)駆動によるランタイムの長さやバッテリー切れ時の対処の容易さ、何より海外版の価格の低さがロングライダー達にとって非常にウケており、たいへん人気のある機種です。つーか日本語版は高すぎやしませんかね…?
 ちなみに、etrex30は現在までに2回モデルチェンジがされており、順にetrex30→etrex30x→etrex32xと名称が変わってきております。
 ですが、仕様的には大きく変わらないマイナーチェンジの域を出ないため、本記事では特に区別せず一括して『etrex30』と表記させていただきます。
(日本語対応版は末尾に“J”と付きます)


image2
筆者が使用しているのは海外版の『etrex30x』

【3】Edge530とetrex30のスペック比較

 ここで、「それじゃあ結局今から買うならどっちが良いの?」という話題に戻ります。

 まず最初に断っておくと、本記事はあくまでも“ロングライドや通常サイクリングでの使用”で迷われている方に向けたものです。
「バリバリレースに出るぜ!!」という方は
迷わずEdge530を買うべきです。
 というより、(一応、後述はしますが)etrexを買うメリットは皆無でしょう。

 また、Edgeシリーズには他にも830・1030というタッチパネル式の上位機種が、etrexシリーズには20・22xというケイデンス・心拍センサー非対応の下位機種がありますが、機能的に大きく変わるわけではありませんので、充分に参考にしていただけると思います。

etrex30 Edge530
価格 約60,000円(日本語版)
約25,000円(海外版)
約40,000円(日本語版)
約30,000円(海外版)
対応衛星 GPS
GLONASS
みちびき(日本語版のみ)
GPS
GLONASS
みちびき
Galileo
駆動方式 単三電池2本
または
miniUSBからの給電
内臓バッテリー
電池交換 ×
ランタイム 約25時間(アルカリ)
約25時間(エネループ)
約45時間(リチウム)
約35時間
(Varia接続無し)
重量 約180g(エネループ)
約170g(リチウム)
約76g
解像度 176×220ピクセル(30)
240×320ピクセル(30x・32x)
246×332ピクセル
ディスプレイサイズ 2.2インチ 2.6インチ
操作方法 物理ボタン+スティック 物理ボタン
地図スクロール スティック操作 物理ボタン操作
地図画面のデータ表示最大項目数 4 2
右左折案内 ×
ミスコース警告 ×
リルート案内 ×
急カーブ警告 ×
目的地入力検索 日本語版のみ〇 ×
クライムプロ ×
コース上の最大・最低標高点表示 ×
高度校正


コース登録アプリ GARMIN『BaseCamp』
カシミール3D
GARMIN『Connect』
通信接続方式 ANT+ ANT+
Bluetooth
Wi-Fi
心拍センサー
スピードセンサー ×
ケイデンスセンサー ×
スピード/ケイデンス一体型センサー 〇(ケイデンスのみ同期可)
パワーメーター ×
温度表示 温度センサーと同期すれば〇
勾配表示 ×(32xは〇)
ラップ ×
設定可能データページ最大数 1ページ 5ページ
データページの最大表示項目数 10 10
アクティビティプロフィール切替 × 〇(最大10件)
GARMIN『Connect IQ』 ×


それでは、ざっと比較していきます。

[価格]
・etrex30
 日本語対応版が一番高価で、英語版が一番安価という設定になっています。 
 ただし、
英語版に日本語地図導入+日本語化は簡単に行えること、“日本語入力での目的地検索機能”はそうそう使う機能でもないと思われることを考えると、基本的には英語版で問題無いはずです。
 日本語化と日本地図導入にどうしても不安がある方は、某オークションサイト(ヤフオク)から27,000円程度で日本語化済のものが新品で購入できます。

・Edge530
 こちらは海外版と日本語版で機能の差は無く、 約1万円の価格差となっています。ガイツーのセールを狙えば海外版をもっと安く購入可能ですが、同じく日本語版もポイントの還元などを上手く利用すれば、やはりもっと安く購入可能です。英語表記に抵抗が無い方は、海外版でも良いと思います。
 また、心拍・スピード・ケイデンスセンサーが同梱されたパッケージ版も用意されています。
単体版より+1万円となりますが、全てのセンサーを単独で購入すると合計で約2万円もするので、センサーが必要な方はセット版を購入した方が良いでしょう。

[バッテリー]
etrex30
 単三電池駆動となっており、出先でバッテリーが切れた時でもコンビニ等で手軽に交換可能です。
 また、これにより電源周りのトラブルも極めて起こりにくくなっています。
 リチウムバッテリーを使えば驚異の
40時間オーバー
の稼働時間を誇ります。400km以上のライドの際は、非常に頼りになるでしょう。ちと高いが

・Edge530
 公称時間は20時間となっていますが、おそらくこれはVariaリアビューレーダーを使用した時の数字。
Variaを使わず日中のバックライトをOFFにした場合、
30時間以上は余裕で使えます。当然、給電しながらの走行も可能ですし、Variaを使用する方は拡張バッテリーの使用で対策は可能です。

[重量]
etrex30
 乾電池を使用するため、重いです。リチウム電池を使用すれば多少の軽量化は図れますが…。

・Edge530
 本体自体は軽量ですが、特に600kmブルベで途中ホテルに泊まらないスタイルの方で給電はモバイルバッテリーや拡張バッテリー頼りという場合、当然その分だけ装備は重くなります。

[画面]
etrex30 & Edge530
 若干etrex30の方が画面が小さいですが、特にどちらかが見にくいとかは無いように感じます。
 太陽光の下でも両者とも普通によく見えます

[地図]
etrex30
 地図機能に関しては、全体的にこちらの方が優れています。使うかどうかはともかくとして、地図のスクロール機能は画面右上部に設置されたスティックで行うため直感的な操作が可能なため、コースの先がどうなっているかの確認が容易です。表示可能なデータ数もetrexが上です。

・Edge530
 スクロール機能は存在しますが、物理ボタンによって行うため操作性は劣悪です。基本的には無いものと思った方が良いでしょう。どうしても必要な方は同じEdgeシリーズなら830か1030を買った方が無難です。
[ナビ機能]
etrex30
 ナビコースの読込・表示は一瞬です。ただし、良くも悪くもミスコースした際の警告およびリルート・右左折案内は不可ですので、初めて走るコースやブルベ中は 基本的に地図画面を常時表示させることになるでしょう。 (ナビコースからどれだけ離れているかは表示可能)
 また、日本語版であれば目的地検索が可能です(edgeの場合830以上で可能)。
 クライムプロは存在しない代わり、ナビコース上の山と谷となる地点にアイコンが表示されます。あちらと違って具体的な残距離・獲得標高まではわかりませんが、それでもかなりペース配分には役に立ちます。
 ただ、一度に表示可能なナビコースには制約があり、 “コースポイントが10000点まで”となっています。説明が面倒なんで雑に言ってしまうと、おおよそ一度に表示可能なのは300kmくらいまでということです。
 Edgeと比較した際の最大の欠点は、“PCを使用しないとナビコースを入れることができない”ことでしょうか。基本的に外出先でナビの不備などがあれば詰みです。ブルベ等であれば、スタート地点で同じくetrexユーザーの方にナビデータを送ってもらう…という手段はとれますが。

・Edge530
 ナビコースの読込・表示には時間がかかります。200kmくらいだと大体3分ほどでしょうか。結構イライラします。
 ミスコース警告や右左折・リルート案内が可能ですので(OFFにもできる)、基本的にはデータ画面を表示させておいて問題はありません。…たまに明らかな右左折でも案内が出ない時がありますので、過信は禁物ですが。
 今作から導入されたクライムプロは素晴らしいの一言。コース上のヒルクライム区間に突入したら“残距離”と“残獲得標高”、そして“勾配レイアウトと平均勾配”を知らせてくれる機能なのですが、ペース配分や精神的なゆとりを持たせることに大変役に立ちます。
30%越えの坂がきた!⇒トンネルでした、はご愛嬌
    ナビコースのポイント数制限は不明ですが、400kmまでであれば問題無く表示可能である点は確認しています。ただし、“200km以上の距離をナビさせると挙動が不安定になる”という声も多数上がっているため、一度にナビさせる距離はその程度に抑えた方が良いと思います。etrexの方が優秀じゃんか
 
 ナビコースの送付はスマホ用のアプリ『Connect』経由で行えるので、入れ忘れや突発的に出先で別のナビを参照したくなった場合でも、RWGでコースデータをConnectアプリに取り込む→Edgeに送る…といったことが可能です。




[各種センサー関連]
etrex30 
 対応する通信プロトコルはANT+のみです。Bluetoothは非対応です。
 また、同期可能なセンサーは“スピードとケイデンスが一体化されたもの”のみです。最近主流の加速度センサー式のハブやクランクにシリコンバンドで巻きつけるタイプのものは使用不可なのでご注意ください。
 そして少しややこしいのですが、このタイプのセンサーを使用しても、 “移動速度の取得はGPSからの参照のみ”です。これが何を意味するかというと、特に山間部やトンネルが多くなればなるほど、走行距離の精度が悪くなるということです。
    当然ながら、そもそもがトレッキング用のモデルのため、パワーメーターには非対応です。それに付随するトレーニングやパフォーマンス測定機能もありません。


・Edge530
 特筆すべき点は特にありません。ANT+だけでなくBluetoothにも対応し、Wi-Fi接続でスマホを介さずともログのアップロードが可能です。
 当然、現在主流の単体型のスピードメーターケイデンスセンサー、そしてパワーメーター対応するなど、普通にトレンドを抑えた仕様となっています。(勿論、スピード&ケイデンス一体型センサー使用可です)

 Edgeのみの特徴としては、“Variaリアビューレーダー”との連携でしょうか。後方から接近する車両があれば、画面上に表示されるという機能は安全面などの向上に寄与するとのことです。筆者は使っていませんが…。
 なお、バッテリーを激しく消耗するので注意してください。

[走行ログ]
etrex30
 ラップという概念はありませんのでオートストップ機能は勿論、計測の一時停止やそもそも任意のタイミングでスタート・ストップをさせることは不可能です。
 前回の走行ログをリセットした時点から問答無用でログの取得が開始され、電源を切るまで計測され続けます。特に例え一度電源を切っていたとしても、“前回のログを削除しない限り、一つのログとして扱われる”という点は注意した方が良いでしょう。
 ただしこれは考えようによっては利点でもあり、特にネット平均ではなくグロス平均が重要となるブルベやキャノボにおいては、“電源を切らない限り、常に正しいグロス平均速度と経過時間を表示してくれる”ということでもあります。
 STRAVA等へのログのアップロードはPC経由にて手動で行うしかありません。数日間にわたるツーリングで一日ごとにログを上げるのは難しいでしょう。


・Edge530
 センサー関連の項目と同様、最近のトレンドを抑えた仕様となっております。ただしこちらはスタートボタンを押さないと、ログの取得が開始されません。(一応、画面上に警告は出るので押し忘れることは無いと思いますが…)
       
 ログのアップロードはスマホ経由でも可能であることは勿論、Wi-Fi接続によってダイレクトにアップロードすることも可能です。

[データ画面設定関連]
etrex30
 サイコンとして使用可能なデータ画面は1ページのみしか設定不可です。「1ページは各種リアルタイムの、2ページ目は平均データを…」といった設定はできません。
  一度に表示できる項目は
10項目まで。Edgeシリーズと同じですが、個人的にはパワーメーターに対応していないこともあり、こんなに必要かな?という気がしなくもないです。

 使用用途(アクティビティプロフィール)バイクの切替機能ありません。登山用のモデルなんで当然ですね。


・Edge530
データ画面は5ページまで設定可能で、最大表示項目数は10項目です。
 旧型のEdgeシリーズや他社サイコンに搭載されている“バイク切替機能”こそありませんが、使用用途に応じて設定を保存・呼び出しを行える『アクティビティプロフィール』の切替機能があります。(最大10件)
これは「設定Aはパワメ付の自転車用、設定Bはパワメ無し…」と、用途毎に各種データ設定を行い、切替ができるものです。

[Connect IQ]
etrex30
 連携は不可能です。

・Edge530
 これを使用することで、データ画面のレイアウトをカスタマイズしたり、“現在地の風向きや風速をリアルタイムに表示させる”といったことが可能となります。(余談ですが、下位モデル130でNPと温度を表示させることも可能になります)
 ただし、取り込んだプログラムによってはバッテリーを激しく消耗させてしまうものもありますので、その辺りはよく吟味しましょう。

[本体]
etrex30
 特筆すべき点は特にありません。数万円する電子機器としては一般的な造りでしょう(少し古さは感じますが…)。
 ただ、本体サイドはシリコンのようなラバーで覆われる構造となっており、経年劣化(紫外線・加水分解)によって電源ボタン等が脱落してしまうことがあります。少しでも長持ちさせるためにも、本体保護用のシリコンカバーを装着させておきましょう。 (純正品にはありませんが、サードパーティ製のものが沢山あります。)

 なお、注意したいのは本体の落下。いかに登山用で堅牢な造りになっていると言っても、アスファルトに叩きつけられるなどの強い衝撃には弱いので、取り扱いには注意しましょう。


・Edge530
 あちこちで書いてますが、何度でも言います。
 本体ボタンが恐ろしいくらいにチャチです。
 
押したボタンが凹んだまま戻らないのは普通ですし、押し心地もびっくりするくらいチープです。
 一応、ボタンが凹んだままの状態でも押せば反応自体はすることと、純正のシリコンカバーを装着すれば感触も多少マシにはなりますので、流石にこれを理由に830以上を勧めるつもりはありませんが…。

[取付用ブラケット]
etrex30
 本体には附属していませんので、別途購入する必要性があります。
 車体との取り付けはタイラップで行い、etrexとの接続はスライド方式となります。
 本体とブラケットが新品なうちは極めて強固に固定されるのですが (それこそ、取り外しに少し難儀するレベル)、プラ同士の嵌合なのでそのうち摩耗により緩くなってきます。こうなるとダウンヒル時の路面からの振動や衝撃で本体が外れてしまう危険性が高くなるため、電池蓋(単品で購入可能)とブラケットは消耗品として定期的に買い替えた方が無難です。
 また、ブラケット自体が縦に長い形状となっているため、ステム上に設置する場合、最低でもステム長が90mm以上必要です。
 そうなると短いステムを使用されている方はハンドル等に取り付けることになるのですが…その場合、先述の“タイラップ方式”がネックになります。こいつは固定力が高くないこと、etrex自体それなりに重量があることと相俟って、衝撃や振動でブラケットごと本体がお辞儀してきてしまいます。これについては、
CATEYE製のライト取付用フレックスタイトとetrex用のブラケットを接続可能なアタッチメントを同人グッズとして製作・販売されている方がいらっしゃるため、それを利用することで対策可能です。
 なお、サードパーティより後述のEdge用のブラケットに使用可能なアタッチメントも販売されていますが、これは決して使ってはいけません。
 etrexシリーズより軽量なEdge1030(約120g)ですら、嵌合部の爪が折損するケースが散見されます。etrexだとどうなるかは、お察しください。
 どこのメーカーとは名指しはしませんが、強度・耐久試験くらいはしてから販売するようにしてほしいものです。

    

・Edge530
 言わずと知れたブラケットと本体裏の爪を嵌め合わせた後に90°捻ることで固定されるアレです。
 拡張バッテリーが使用可能なアウトフロントマウント(六角ネジ固定)と、ハンドル・ステム上に設置可能なブラケット(2本の輪ゴムで固定)の2種類が最初から同梱されています
 特に特筆すべき点はありません。好きな方を使用しましょう。

[信頼性]
etrex30
 このシリーズの真骨頂です。登山用ということで、現在位置をロストすることは命の危機に直結するため、非常に堅牢に作られています。
 突然の電源の瞬断や衛星信号ロストの発生自体は0ではないものの、発生頻度は極めて少ないです。私の体感だと、概ね2~3000kmに1回あるかないか…くらいでしょうか。
 また、仮に電源が落ちたとしても、電源を入れ直せばすぐに復旧します。
 2年以上使っていますが、フリーズは未だ発生したことはありません。


・Edge530
 前世代のモデルよりはかなり改善されているとのことですが、やはりそれなりの頻度で電源の瞬断フリーズが発生します。

 まず、SR600の走行中、山間部で3回ほど電源の瞬断が発生しました。
 また、スマホと連携させたままの状態で七葛に挑戦中、フリーズが発生しました。
 いずれも電源を入れ直せばすぐに復旧はしましたが、etrexと比較すると圧倒的に高頻度です。使用されている方々の様子を見ていると

 ①スマホとの接続は基本的にOFF
 ②200km以上のナビはしない
である程度発生確率は下げられる模様です(特に①)。

【3】まとめ

 ここまで記事がかなり長くなってしまいました。
 上記のように、etrex30もEdge530もそれぞれ一長一短といったところですので、自分が求める性能を満たしている方を選びましょう。

なお、あくまでこれは私見なのですが、


・パワーメーターを所有していない(導入予定が無い)or他にGPSサイコンを所有している
 ⇒etrex30
・上記以外⇒Edge530

を選択するのがコスパも良く無難なのかな、と思います。


 また、冗談でも何でもなく、予算が許すなら両方購入するというのも大いにアリです。
 片方が何らかのトラブルで使用不能になっても、完走できる可能性は担保されますし、単純に“etrexは地図表示役、Edgeは各種データ表示と右左折・ミスコース案内役”を任せる…といった運用もかなり便利です(筆者はこれです)。


image1
この母親の腕に抱かれたような安心感よ

 いずれにせよ、どちらもナビ付サイコンとしてはかなり完成度の高いモデルです。

本記事が、みなさんの選択の一助になれば幸いです。

【そもそもランドナーって?】
突然ですが、みなさんが初めて購入したスポーツ自転車って何でしょうか?
街乗り目的でクロスバイクや小径車から入った人、MTBやピストブームが入口だった人、
はたまた弱虫ペダルに憧れていきなり本格的なロードバイクから始めた人…様々だと思います。

私が人生で初めて購入したスポーツ自転車は“ランドナー”でした。
…と、これだけ書くと私のことを「70~80年代のサイクリングブームから自転車を続けている中年男性」だと勘違いされる方が出てきそうなんで捕捉しておくと、一応私の年齢は30代前半です。
ランドナーを最初に購入したのも、今から約14年前、大学入学と同時にサイクリング部に入部したためです。

ちなみに、私が現在所有しているフレームは2台目です。
記念すべき1台目は落車事故によりフレームの折損と相成り、当時所属していたサイクリング部の部室に転がっていたBRIDGE STONEの“EURASIA”の82年モデルをレストアしたものを現在も乗り続けています。
私より年上です
ランドナー
部室に転がっていたEURASIAの当時の完成車仕様(色もこれでした)

さて、ここで警察が怖いけど「そもそもランドナーって何ぞや?」について説明します。
端的に言ってしまえばランドナーとは、

キャンプツーリング用品を積載し、長期間(≠長距離・長時間)のツーリングを快適に行えるように設計された自転車

のことです。
語源はブルベ出走者の呼称である『ランドヌール(ランドヌーズ)』と同じく、フランス語で「旅」を意味する『ランドヌ』です。

さらにそれを踏まえた上で、
・フレーム材質はクロモリでかつホリゾンタル形状であること
・ちょっとした未舗装路でも走行可能なよう、幅30mm以上の太いタイヤを履いたもの
・ホイール径はロードバイク用の700Cより一回り小さい『650A』か『650B』を採用したもの※
・変速レバーはWレバーを採用したもの
・ブレーキレバーはワイヤー上出し式となっているもの
・パニアバックやフロントバックを積載可能な前後キャリアを搭載したもの
・前後輪泥除けを標準装備したもの
・ペダルはフラペにトゥークリップ+ストラップを取り付けたもの
・フォーク抜き輪行に対応するため、ボールが脱落しないタイプのスレッド式ヘッドパーツを採用
・ブレーキは泥詰まりに強いカンチブレーキを採用したもの

を満たしていれば、ひとまず万人
(主にランドナー警察)
からランドナーとして認識されると思います。

※基本的な仕様はランドナーと同一でホイール径が700Cの自転車は、
 一般的に日本では『スポルティーフ』と呼んで区別されています。
 そして少しややこしいのですが、この『スポルティーフ』と呼ばれている自転車こそ、
 フランス本国では『ランドナー』と呼ばれているのです…。ラレー

700Cホイールを履かせたスポルティーフ。フランス本国ではこちらがランドナーとして呼称されており、今や日本でも人気が高まってきている“ブルベ”用途に設計されている自転車だ


【ランドナーのデメリット】
さて、ランドナーについてのおおまかな仕様や設計思想は上述した通りです。
それを踏まえた上で「日本(世界)一周や長期間のキャンプツーリングをしたい!」という、
いわゆる実用性を求めて購入を検討されている方についてはクロスバイクグラベルロードにすることを強くオススメします。
というのも、上述の懐古主義に満ち満ちた仕様に実用性のメリットは現代では殆ど存在しないためです。

実際、私が最初に購入した車体こそ上記の仕様を全て搭載していましたが、その後一年と経たずして

・ブレーキ&シフトレバー:STI化
・ペダル:SPDペダル化
・ヘッドパーツ:通常のロード用ヘッドパーツへ交換(HP-7410)

と、見る人(ランドナー警察や原理主義者)が見れば、美味しんぼの山岡さんの如く
「こんなのランドナーじゃない」と激怒しかねない仕様となりました。
(そして現在もそのまま乗り続けています)
理由は言うまでもなく実用性を追求した結果です。
そしてロードバイクにもディスクブレーキ化の波が押し寄せてきている昨今、
わざわざ制動力に難のあるカンチブレーキではなく雨天時でも使いやすいディスクブレーキを搭載していたり、STIレバーによる手元変速を採用している車種を選択した方がスマートでしょう。
また、『輪行形態がコンパクトになる』というメリットがあるフォーク抜き輪行についても、現在では専用の輪行袋の入手性は絶望的と言って良いほどです。
個人的には、ハンドル高や真直度といったポジション出しを輪行する毎に行うのは非常にストレスですし…。
太いタイヤ幅についても、40年前であればいざ知らず、現在日本の舗装率を考慮すると28Cもあれば充分なはずです。そりゃランドナーなんて絶滅危惧種扱いされるし、日本でグラベルロードなんて売れんわ


ちなみに、「ランドナーは輪行を頻繁に行うツーリング等にも最適!」などと書かれたネット記事が見受けられますが、決して真に受けてはいけません

・車体が非常に重い(大体12kgを超える)
・(フォーク抜き輪行する場合)工数がかかる
・大量のキャンプ用品も持ち歩く

これらを考慮すると、『ランドナーでの輪行は“ここぞという場面”のみとして割り切った方が良い』と、私は主張します。
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筆者のランドナー(?) 原理主義者が激怒しそうな仕様となっている

【それでも今、ランドナーを買う理由】
さて、ここまで述べた通り、現代日本において実用面のメリットは殆ど無さそうなランドナーですが、
それでもなお「買いたい!」と思われる方は、やはりその見た目に惚れたりビンテージ趣味を楽しみたい…という理由からでしょうか。

そうであればこれはもう仕方ありません。
覚悟を決めて茨の道へと踏み出しましょう。
完成車を購入して敷居の低いところから始めるか、
はたまた、TOEIなどの老舗の工房にフレームをオーダーするか、
片倉シルクなどの往年の名車をベースに、レストアを押し進めるか…。

部品構成についても現代的なパーツを使用して実用性を重視するか、
ビンテージパーツを収集し、当時の仕様を再現して楽しむか…。

そこに広がっているのは素晴らしい世界です。
ロードバイクとはまた違った楽しみがあなたを待っているでしょう。


なお、ランドナーについてはまだまだ書きたいことは沢山あるので、
また気が向いたら順次書いていきたいとおもいます。

敬愛するpayaneco氏主宰のロードバイク Advent Calendar 12日目を担当させていただきます。

というわけで本日の記事は私が購入してきたサイクル用品で、
特にオススメしたいものを5点、簡単に紹介したいと思います。
なお、本記事で紹介させていただいた製品については、
気が向いたら後日改めて個別の記事を書く予定です。

【1】CATEYE 『VOLT800』
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まず最初に紹介するのはこちらです。
言わずと知れたフロントライトのベンチマーク、VOLT800です。

[メリット]
・夜中のダウンヒルやサイクリングロードでも安心できる光量
・満充電であれば冬場でも一晩は保つランタイム(Loモード時)
・カートリッジ式バッテリーにより、ライド中の電源周りのトラブルや消耗にも対応可

[デメリット]
・たまにバッテリー周りのトラブルの話を聞く(満充電したはずの電池が、いきなり底をつく等)
・対向者に配慮された配光になっていない
国内定価が高価


基本的には上記のように隙の無いスペックに仕上がっています。
SNS等で「おすすめのライトを教えてください」なんて投稿しようものなら、
コメント欄がこいつで埋まる…というのは最早お約束です。
とりあえずライト選びに迷ったらこれを買っておけば間違いないと思います。
タイミングさえ良ければ海外通販でかなりお安く買えますし


【2】4iiii
Precision
4iiii
言わずとしれた安価な片脚計測のクランク型パワーメーターです。
“速くなるために購入するべきものはカーボンホイールでもエアロフレームでもなく、ローラー台とパワーメーターである”
とは、最近よく聞く話ですし、私もそう思います。
実際、パワーメーターの導入前後で走り方・疲労度は劇的に変わりました。
「別にレースに出るわけでもないし…」という方こそ、導入する価値は充分にあると思います。


[メリット]
・性能的に致命的なネガの無いパワーメーターとしては(恐らく)最安価
・他の方式(ペダル・ハブ・心拍・バルブキャップ)と違い、測定値や耐久性の信頼性は高く、
 ポジションや機材の変更は不要で取り付けも容易と、導入に対するハードルが低い

・ケイデンスセンサーも兼ねるが、フレーム側にマグネットの貼付は不要
・心拍センサーと合わせれば、ペース配分・トレーニング指標の管理がより確実に
・コイン電池式(CR2032)のため、出先でのバッテリー切れにも対処が容易
・専用のスマホアプリでバッテリー残量の確認と0校正が簡単に行える

[デメリット]
・コイン電池式のためランニングコストが充電式と比べて多少かかる
・ペダリングモニターおよび左右の出力差の計測は不可
・BB下ダイレクトマウントブレーキを採用したフレームには取付困難(フレームやブレーキ形状次第)
・専用のスマホアプリとの接続が上手くいかないことが往々にしてある

メリットデメリットについては上記の通りです。
…やっぱりこれ、この製品というより片脚パワメの特徴ですね。
基本的にE1クラスやJPTで戦うだとか、表彰台のてっぺんを狙うのであれば両脚計測
つーかパイオニア
そうでなければこれで良いと思います。
ちなみに個人的に最大の欠点は、所有する全ての自転車に導入したくなることです。

【3】SHIMANO 『CS-6800・CS-R8000(14-28T)
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いわゆる11速用のジュニアカセットです。
歯数構成は14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28となります。
グレードとしてはULTEGRAになるのですが、
他のグレードに同じ歯数構成のスプロケは存在しないので、選択の余地はありません。

また、形番としては6800とR8000がありますが、間違いなく両者はロックリングを除いて同じものです。
なので、よほどの拘りが無ければどちらの銘柄を買っても大丈夫です。安い方を購入しましょう。


[メリット]
・細かくケイデンスを調整できるため、脚への疲労を最小限にできる

[デメリット]
・ダウンヒルやスプリント時等のトップスピードは捨てることになる
・フレームよっては使用不可
・ローギアが28Tと重めのため、激坂ヒルクライムに辛い設定

とまぁ、これだけ見るとデメリットの方が多いじゃん!…という気はしますが、
“1T毎に細かくギア(=ケイデンス)を調整できる”というのは、絶大なアドバンテージです。
当然デメリット記載の通り、レースシーンでは使い物にならないと思いますが、
逆にレースには出ないという方は積極的に採用を検討するべきです。
というか、レース向けフレームの完成車以外はデフォルトでこいつを採用するべきでは?
誇張でも何でもなく、“このスプロケを使用するために、コンポを11速にする”のも大いにアリでしょう
(というか、私がそうでした)

このスプロケにさらに34Tを追加されたスプロケが発売されたら、12速へ移行する予定です。
それくらい気に入っています。
つーか、11-34の11Tって誰が得するんだろう?

【4】日泉ケーブル
プレミアムブレーキケーブルセット
ワイヤー
ロード用ブレーキケーブルの最高峰です。
カンパ用とシマノ/スラム用が用意されていますので、ご購入の際はお間違えなきよう…。
インナーケーブルのSP31は単品でも購入可能ですが、この製品の肝となるアウターケーブルはこのセットでしか入手できません。

[メリット]
・ブレーキレバーを引いた時の感触が尋常でないくらい滑らか
・インナーケーブルに表面処理はされていないため、
 “テフロンがケバ立ってきて引きが重く…”といったことがなく、極めて長寿命

[デメリット]
・非常に高価(定価で一台分約8,000円)
・取り扱い店舗が非常に少なく、入手性に難アリ

性能面では文句ありません。
これを一度でも使ってしまえば、他社のワイヤーはもう使っていられなくなるでしょう。
逆にこれを使用しても引きが重かったり引っかかりが発生する場合、
確実にワイヤールーティング等の組付やアウターケーブルの切断面の処理がマズいです。

価格の高さに面を喰らいがちですが、上述の通りインナーケーブル単品はシマノの純正品とそこまで価格に差は無いこと、性能の劣化が極めて少ないので数年単位で使用可能であること、
何よりこの極上の引きの軽さを考慮すると、法外だとは思いません。

レース・ゆるポタ・ロングライド問わず
全てのリムブレーキユーザーにオススメします。


【5】GARMIN 『EDGE530
edge530-index_2
はい、そして最後はこちら。みんな好き好き大好きEDGE530です。
今更解説するまでもなく、2019年現在のサイクルコンピューターのベンチマークにして、
GARMINの競合他社にとってはトップメタとなるであろうモデルです。
ガブリアスかな?

一応、同時発売された『EDGE830』とは違い、こちらは画面外の地図の確認と目的地検索は不可能ですが、それらの機能はぶっちゃけスマホの方が使いやすい上に手っ取り早いそもそもEDGEが案内するルートは高確率で地雷ので、
殆どの方にとって事実上両者の違いは「物理ボタンかタッチパネルか」の操作方法のみだと考えて間違いないでしょう。
そしてそのどちらも一長一短のため、好きな方を選びましょう。

[メリット]
・クライムプロ機能が非常に秀逸
・VO2MAXやリカバリータイムの算出など、他社には無い機能が満載信頼性はともかく
・前モデルの520とは違い、最初から全国地図が搭載されている(ASIA版の場合)
・データフィールドの挙動は他社製品に比べて非常に安定している
・ランタイムが公称の20時間より遥かに保つため、ブルベでも使いやすい(VARIAを使用しない場合)
・ETREXシリーズと違い、パワーメーターとの同期が可能

[デメリット]
・(特にスマホと常時接続していたり、山間部などで)フリーズしやすい
・バックライトのON/OFFがEDGE130やETREXシリーズと違い、ワンタッチで切り替えられない
・右左折の案内をONにしていても、明らかな曲がり角でも案内が出なかったり、
 逆にただの一本道で案内が出る(特に山岳コースのつづら折り)
・ボタンが驚くほどチャチい(下位モデルのEDGE130ですら、比較にならないレベル)

基本的にデメリットは一つ目と最後を除けば「強いて上げれば」というくらいの話ですね。
逆にフリーズに関しては前世代までのEDGEシリーズよりはだいぶ改善されていますが、
それでもやはりそれなりの頻度で発生します。
とはいえ、スマホとの接続が必要なシチュエーションは走行データをアップロードする時とナビコースをダウンロードする時くらいなので、基本的には切断しておきましょう。
これだけでかなり発生頻度を下げることが可能です。
と言いつつ、私はEDGEをそこまで信用できないので、300km以上のロングを走る時はETREX30xも併用してるがな!

また、特筆すべきはやはりランタイム。VARIAとバックライトを使用しない場合、

200kmブルベを9時間ジャストで終えた時の残バッテリーは79%でした
単純計算だと約45時間
保つ計算になりますね…。お陰で最近ETREX30ちゃんが息してないの!
これから先の時期の冬場でバックライトを使うとしても、30時間以上は確実に大丈夫ではないでしょうか?

ただ、個人的に唯一にして最大の欠点はボタンのチャチさです。
断言しますが、こいつが壊れるとしたら間違いなくボタンからです。
押し心地にしても、下位モデルのEDGE130とですら、比較するのが失礼なレベルです…。
純正の専用シリコンケースを装着させれば、それなりの改善は図れますので、
本体を買う際に一緒にケースも購入することを強くオススメします。

以上です。
本当は他にもお勧めしたい製品はあるのですが(HIRAMEとかバーミッツとか)、
それは今後の記事で別途紹介したいと思いますので、お楽しみに…。





それではみなさん、良いIYHライフを!
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            〒 !   +    。     +    。     *     。
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   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
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 ガタン ||| j  / |  | |||
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本日の記事はSHIMANO製紐式リア変速の互換性についてです。

といっても、「トータルキャパシティ・歯数差が云々」という話ではなく(そもそもそれについては他に解説してくれている記事も沢山ありますし…)、いわゆる変速段数・年式についてです。


スポーツ自転車の楽しさ・魅力の一つに『機材をアップグレードする悦び』というものがあることについては、異論は無いと思います。機材マウントはダメ、絶対

しかし、近年コンポーネント周りについてはメーカー発表の互換性表は複雑さを極めており、また、一昔前の部品については網羅されていなかったりします。

当然、コンポーネントは年式・グレードを揃えるというのは基本かつ大前提ではありますが、それでハイお終い…と話を終わらせてしまっては身も蓋も無いので、ちょっと突っ込んで話をしたいと思います。
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"コンポーネント"という概念は、70年代にSHIMANOより初代DURA-ACEから提唱されてきた


ただ、全ての部分について一気に書くと大変なので、今回はまず8~11速世代のSHIMANO製リアディレーラーについてフォーカスします。10速以降のMTB系コンポについてはよくわからなかったため、とりあえず今回は触れません


まず、SHIMANO製の紐式リア変速については、下記の2種類に分類することが可能です。


A群(旧世代規格)
・全ての8段変速(MTBコンポ含む)
・全ての9段変速(MTBコンポ含む)
・4700系TIAGRAを除く全てのロード用10段変速

B群(新世代規格)
・4700系TIAGRA
・全てのロード用11段変速


そして上記の分類同士のコンポであれば、
変速レバーとリアディレーラーは年式・グレード問わずちゃんぽんが可能となっています。

理由は“レバー比”です。
ここで“レバー比"について簡単に説明しておくと、
要は「ワイヤーを1mm引っ張った時、RDがどれだけ動くか?」という規格のことです。
これがA群のコンポとB群のコンポでは共通なんですね。

なので
タイトルなし
これらは全て使用可能です。

一方、
タイトルなし2
といった組み合わせは使用不可能です。
どう調整しても、まともに変速しないでしょう。
image0
著者のシクロクロス。メインコンポはロード用10速コンポの6700系ULTEGRA

image1
RDにはXTグレードのRD-772-SGS(9速用MTBリアディレーラー)を採用。問題無く変速します

上記を念頭に置いておけば、手元の余っている部品を利用してのレストアや部分的なアップグレードも可能ですので、是非参考にしてみてください。
カンパやSRAM、10速以降のMTBコンポについては各自で勝手に調べてください

みなさんこんばんわ。GUTTIです。
GUCCIではありません、GUTTIです。
ここ間違えるとエライことになるんで、ゆめゆめお気を付けくださいね。

MA
エルメス


というわけでタイトルの通りブログを開設いたしました。
正直、「twitterで今まで好き勝手に言いたい放題していたし…」と思って、
ブログというものにはあんまり食指が動かなかったわけですが、
とあるキャノンボール研究者に唆されたこともあり、
今は亡き某SNSサイトmixiのノリで緩く更新していこうと思います。






炎上目的の拡散はやめろよ

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